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1999年3月に36年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、第二の人生の生活をどのように過ごすかを考えたときに頭を横切ったのは学生時代にすっかりはまってしまった「写真」の世界であった。

趣味の世界「写真」を通じて地域社会と接点を持ちたいと漠然とながら考えたがそれを具現化するにはと考えるている頃、地元の知人と話をしていると彼は突然、「珈琲屋」開業を提案した。そう彼は大手珈琲チェーン店（最多500店舗）をゼロから立ち上げたその道の元プロフェッショナルだったのだ。

彼から珈琲店開業についてのノウハウを全てアドバイスしていただけると約束していただき計画をスタートすることとなった。ただ唯一店内の壁をギャラリーとして利用するというわたくしの提案を条件に。そして1999年9月8日に開業し今日に至った次第です。

 

当店を開業する当たり、コンセプトをどこに置くか、単にビジネス、商売に徹するのではなくお店を舞台に「下町文化の情報発進基地」と位置づけていきたいという思いが強くなった。

 

開業と同時に義父の「木版画展」、続いて小生の「写真展」を開催したところ多くのお客様から展示の申し込みがあり、地元の趣味で楽しんでおられる方々にギャラリーを提供することにした。おかげ様で開店以来20余年、多くの方々の利用をいただきその人数はグループ展を含めると数百名を超えている。

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